ぼくの世界では

君野世界 on 表裏一体

せめて1年に1回は

去年の今日、私はブログを更新したらしい。

記憶にもない。

ハテナブログからメールが来て気づいた。


気づけば、このブログも使わなくなってしまっていた。

高校時代は毎日楽しかったと思っていたが、このブログを更新するときは大体精神が崩れ落ちそうなときだったと思う。















日々の記録















私は今日一日、明日のことを考えて暮らした。目の前のことは全部来週が始まってからやればいいと思った。

明日、大好きな人が会いに来る。







3年という日々は短くもなく、長くもない。ただ3年という時間が横たわるだけだ。


でもその3年の毎日にはそれぞれの色彩がある。


あの人に会ってなかったら、私の3年の一日一日はもう少し薄い色だったと思う。

明るすぎるオレンジ色や鮮やかな赤色やかわいらしい桃色もあれば、深い青色や透き通るような水色の日があったね。


心だけはいつも忙しい私を、3年間も夢中にしてくれてありがとう。






今年は一緒に年を越そうね。







さむいねさむいね

 

 

10月も4日目ということで北国の寒さは極まっています。

 

雪が降ってしまってからは、今頃の気温を人は、「暖かいね」なんて言ってしまうようなもんですが、それでも秋には秋の装いがあって秋には秋の心持ちがあるわけです。

 

秋のこと。

 

まさに北風のようにピューッと過ぎ去っていくのに、思い返してみると心の中に写真が何枚もある。

昼の乾燥した太陽や、夜視界をまるごとライトアップする雨。灰色の朝は頼りない。薄暗くなって輪郭がぼやけてきたら、あの人にいつもはしない大胆なこともできるかもしれない。

 

そんなみんなの秋だけど、私とみんなちょっと違うところがある。

私とあの人のための秋の特別な顔。もう、3回目の秋か。初めて、離れ離れの秋だけどこれからも何度も何度もこの季節をすごすんだから、色々あったほうが楽しいじゃない。

 

ほかの11個は忘れちゃうけど、この日だけは一生二人の日だよ。あなた以外はありえないから。

 

いつもありがとう。

 

 

ぷんちゅ

 

夏になるといつも蜘蛛が巣をつくる

 

 

 

 

  階段を上がって振り返ると正面に見える窓に足の親指くらいある蜘蛛が毎年巣をつくる。そもそも蜘蛛はそんなに苦手じゃないし、窓の内側には入ってこないのだから気持ち悪いと思ったことはない。なかなかセレブな生活に見えるので来世では蜘蛛もいいかなと思う。

  ぼーっと観ていると、まずは巣にかかった蛾を食べている。葉と蛾の識別はできないようで、葉を食べようとして辞めることも何度かあった。同じ葉を食べようとすることもあったので、それほどには頭がよい訳では無いのだなと思った。

   次に縦の糸を引きはじめた。重力をつかって下に引く。上に引くのはどうやっているのかわからない。夜なので何かをつたっているにしても何も見えない。縦の糸は粘着性が無いのだろう。八方向に引いたところで終わった。

  蜘蛛が体制を変え、最後の仕上げに差し掛かったところで、わたしは観察を終えた。蜘蛛を観てもなにも満たされないことに気づいたからだ。ついでに、自分が満たされていなかったということにも気づいてしまった。

 

 

  その夜は、寝る前に今年入ってから最悪の知らせを聞くことになる。「消えてなくなれ」と呟いた。腹を立て涙を流す対象はいるのだがそれらの行動は自分のエゴなので、その対象をどうにかしてやりたいと思うのは道理に反すると心底理解している。そのため、世界中全員が、むしろこの世界自体がなくなってしまうことで、誰も傷つかずにこの思いを亡くすことができる。そういうひねくれた気持ちで、いくつか全てを破壊する類の言葉を思いついては心の中で消していった。

 

 

  朝になって心は穏やかだった。

 

 

  また夜が来た。昨日から続くこの破壊的な心の始末が見えてきた気がする。頭の中の誰かが「もっと絶対的になるのだ」と言ってきて納得した。自分が絶対ではないと思うがために、自分の立ち位置を脅かすような存在を本気でおとしめようと思ってしまうのだ。ああ、情けない。こんなように生きていきたくはない。愛を引き延ばす力さえあればもっとよく生きられるのに。

しかし来世までは待てない。

 

二年生

 

 

思い出そうとすると

どこまでさかのぼれば昨年の4月にもどれるのだろうかと思う

 

過ごした時間があまりに密であるので

昨年の9月は

一昨年くらいかなとか思ったりして

そんなに1年でやったわけないとか思ったりして

逆に薄く感じる

 

「高2はいいぞー」とか言うパーソナリティがいたけど

それを聞いてたのは13歳で

「高2」は恋愛とかしまくって部活も思いっきりやって1年中夏みたいにキラキラした汗をかきまくるものだと思ってた

 

本当のところはどうだったんだろう

ずっとはキラキラしてなかったな

 

やりたいことをやってるうちに

やりたくないことも同じくらいやらなきゃいけなかった

 

忙しさの中で結果がすべてだと思った

 

過程の中でなにをやっているのかわからなくなったときもあったけど

 

みんなが過程のわたしを褒めてくれたから

これでいいのかと思えた

 

思い返してみればいくつもの結果を残した

17歳にしては

 

だけど

 

一年かけて無理だったこともある

 わたしはあの人の歌をかきたい

 

なにはともあれ二年生も今日で終わり

 

明日がないわけでもないのだけど

 

ちょっとしんみり

 

ありがとうをたくさん言ってみようかな

鼻歌

 

僕は暗い店の中

1人の黒い影を見た

僕はそいつの目を見た

誰かに教えてやろうってさ

 

だけどそいつは僕を見た

そいつは僕の目を見つけ

こっちへ向かって来たからさ

僕はできるだけ速く走ったんだ

 

あああ荷物がじゃまくさい

左右に揺れて足を蹴る

いつもの駅の灯まで

後ろ 見ずに 走ったんだ

 

駅の待合室に着き

後ろを振り返ってみたけれど

やつはどこにもいなかった

僕はやつの顔を忘れたよ

 

待合室は臭かった

タバコの匂いと人の匂い

おじさんのじゃんばーの匂いと

ほかの汚い匂いがした

始発

 

 いつもは上川駅6:07発の始発に乗って旭川へ向かう。旭川には7:14に着くため、1時間と7分の小旅行である。

 だけど、その小旅行も今日は一味違った。旅行会社のミスでなんと出発が77分も遅れた。77分も遅れると、さすがに2発(始発の次の電車)の時間も追い越してしまう。いつもは見ない高校生なんかも乗っていて、ぎろぎろと動かす目は本当に目障りで仕方ない。しかし、目障りだと思うのは、僕はまだやつらを対等に思っているということだろう。僕は辺りを見回した。他に、高校生の姿を気にしているような大人は誰一人いなかった。 

 女子高校生の1人が電話をしだした。「もしもし」「今東旭川に止まってる」「駅に止まってる」「うん、わかったー」

 隣にいたおばさんが言った。「心配してお父さんが連絡くれたの」「そうなんです」

 なんだ、やつらはやっぱり守られた存在なんだ。僕はなんとなく座り直し姿勢を正した。

 高校生は前髪を直した。

保険証忘れた、どうにかなった

昨年の10月くらいから

色んなことが取るに足らないことに感じて

取るに足らないことを気にしている私が小さく思えて

好きを好きじゃなくなったり

新しいものを好きになったり

自分はもっと変わらなきゃいけないって思ってた

 

そして

あの六月に止まった時を始めようと思って

前髪を切った

 

挑戦せずには始まらないと思ったから

高校生を終わらせられないって思ったから

自分にとって必要なことだと思ったから

 

今日を始まりの日にした

スタートダッシュは90点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だけど今はとてつもなく、さみしいです。