ぼくの世界では

君野世界 on 表裏一体

それは毒だった

いつもその毒に触れるとすぐに眠ってしまいたくなるのであった
ああ、今日は早く寝てしまおう
と思うのであった
晩飯を食べて風呂に入りそのまま夜を振り切り朝を迎えようと思うのであった
来る朝早く起きてなにかしようと思うのであった
私は朝が好きだ

しかし愚かなことにどんなときも私はその毒を体内で消化するまで眠らなかった
結局は夜深くに眠るのであった
夜の孤独に勝てたことは無い
夜は私には大きすぎた
大きすぎる夜は恐怖であった

今日こそは早くに眠ってしまおうと思う

幸い、今日の私の頭はぼうっとしている


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5.8 毒を毒と認めた