ぼくの世界では

君野世界 on 表裏一体

とても寒い日

-14.5℃

 

マイナスがつくかつかないかで大分ちがう。

 

今日は黒いタイツを履いていったのが間違いで、駅から歩き、学校につく頃には私の足はピリピリと痛んだ。

 

 

 

来週月曜日、学校に行けば火曜日からは冬休みが始まる。先生方は、授業に区切りをつけるためにいつもよりもそそかしかった。

 

冬休みといっても、毎日講習のために学校に行くのだが、やっぱり学校が終わるというのは特別なかんじがする。

1年の終わりも同時に近づいているからもあるのだろう。

 

 

駅の傍のドーナツ屋は、部活帰りの7時に見ても空いてることは少ない。

今日は早く帰れたので、彼氏と学校を早くでて、4時ごろに覗くと空いていた。

不意に通りがかって入るよりも、心の準備をしてわざわざ行くことのほうが少し恥ずかしいと思った。

きなことプレーンとチョコを食べた。

 

 

 

汽車に乗ると、見渡す限り席は満員で

それでも奥に行ってみれば空席があるだろうと思って進んでみた。

仲良しおばあちゃんの3人組が、座りなと言って、2人組が向かい合う席の一つを勧めてくれた。

 

私は単語帳を出し、チェックを入れていく。

3人組は世間話をする。

 

おばあちゃんに私は、この中のどの人に似ているだろうと想像して

きっとずっと窓を見て、残りの2人の話をたまに聞いている1人だなと思った。

 

 

 

「もうクラス会も終わりましたね〜」

どうやら今日はクラス会があったみたいだ。

クラス会って、同窓会かな。

見た目から想定して、70歳はいっている。クラス会っていうのがあるのか。すごいな。

 

「1年が終わるね〜」

「もう掃除をするって訳じゃないんだけど、なんとなくそわそわする」

「そうね〜」

 

家の中でも、家の外でもずいぶん働いていた若い日のおばあちゃんたちの姿が少し想像できた。

 

そんな彼女達のしわのある手の薬指には、買ったばかりのようにキラキラに輝く指輪がかかっていた。